愛犬のケアの中でもシャンプーの必要性は高いものです。古い抜け毛をそのままにしておくと臭いの発生やアレルギーを起こしたり皮膚病の原因にもなるほか、ノミやダニなどの外部寄生虫を落とす効果もあります。
でも実際にシャンプーを買おうとペットショップやホームセンターなどに行っても動物用のシャンプーは数多く売られており、成分を見ても難しいため、愛犬に適したシャンプーを選ぶことは難しいのではないでしょうか。
今回は、シャンプーの成分のお話と選び方などのポイントを説明していきます。
愛犬の肌質に合ったシャンプーを選ぶ
例えば人のスキンケアで化粧水を選ぶ時、肌質や肌の悩みに合わせて選びますよね。
犬の場合も同様で、乾燥肌の子、脂性肌の子、敏感肌の子などいろいろな肌質がありますので、皮膚の状態に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
さらに犬の皮膚は人間に比べ1/5ほどの薄さしかないため、肌トラブルを起こしやすいことを覚えておきましょう。
シャンプーの成分について
次にシャンプーの成分についてお話します。
市販のシャンプーはそれぞれ成分が違いますが、前述のように犬も被毛や皮膚の質がそれぞれの子で違うため、評判が良いものや人気があるものが必ず愛犬にも合うとは限りません。愛犬に合ったシャンプーを探すには、その子の体質を理解した上で使用するシャンプーの成分をチェックする事が重要です。
皮膚が弱いワンちゃんにノミ・ダニ用のシャンプーを使用したり、乾燥肌のワンちゃんに油肌用のシャンプーを使用すると症状が悪化しますので、十分注意しましょう。
シャンプーの成分には、毛艶をよくするもの、皮膚に優しく低刺激のもの、毛をフワフワにさせるもの、乾燥肌に効果があるもの、虫除け成分が含まれているものなど多種多様です。代表的な成分と効能をいくつかあげますので参考にしてください。
・オートミール:アレルギー体質の犬に効果的です。
・アロエ成分:炎症や乾燥肌を和らげ、皮膚生成にも優れています。
・グリセリン:保湿効果があり、フケの防止になります。
シャンプーの成分欄には聞いたことが無いような成分がたくさん書かれており、どれを使ってよいのか分からない時があります。そういう場合はパッケージの柄や匂い等で選ぶのではなく、獣医師やトリマー等の専門家に相談してみましょう。愛犬の皮膚や被毛に合った適切なシャンプーを選んでくれるはずです。シャンプーの成分をよくチェックし最適なものを選んであげましょう。
シャンプーの種類
シャンプーにもいろいろ種類がありますが、大きく分けると水で流すタイプとそうでないものがあります。
1)水を使用するシャンプー
人間が使用するものと同じ使い方のシャンプーです。短毛用、長毛用、白毛犬用、全犬種用、ノミダニ用、薬用などがあります。
それぞれ成分が異なるので、飼われているワンちゃんの体質に合ったシャンプーをお使いください。その中でも薬用シャンプーは、皮膚疾患のあるワンちゃんの治療を目的としたシャンプーです。
しかし、薬用シャンプーと表示されていても、適応する症状や病気は異なります。自分で勝手に決めず、動物病院で相談し適切なシャンプーを使用しましょう。
2)水のいらないシャンプー
汚れ落としの効果は水を使うシャンプーより劣りますが、お出かけ先で汚れたときや部分洗い、病気のとき、老犬には手軽に使えて便利です。下記のようなタイプがあります。
・スプレータイプ
直接汚れた部分に吹きかけ、後は拭き取り乾かします。シャンプーの苦手なワンちゃんや部分的な汚れを取り除きたい時にお勧めです。
・ドライタイプ
粉末タイプのシャンプーです。水を使用しないので、寒い冬などには最適です。
・シャンプータオル
ウェットタイプのタオルです。汚れた部分を拭き取るだけなので簡単に使用できます。
消臭剤・香水
犬種によって体臭の強さが違うので、汚れてはいないがニオイだけが気になるという方には犬用の香水も販売されています。ただし、匂いが気になるからといってつけすぎてしまうと犬にとってストレスになってしまうので、注意しましょう。香りが残らず匂いの元を分解する酵素スプレーもあります。また、匂いの原因が菌や酵母だったという場合もあります。何をしても匂いが消えない場合には、動物病院へ相談しましょう。
おわりに
定期的に皮膚や被毛の汚れを落としたり、シャンプーをすることで皮膚の状況をチェックするのも重要ですが、ただ洗えばいいわけではありません。洗う前に、被毛のもつれをほぐしたり抜け毛を除去しておかなければなりませんし、洗った後はよく乾かさなければなりません。これを怠ってしまうと皮膚病の原因につながります。
皮膚に合ったシャンプーを選び、日頃の必要なケアを持続し、愛犬が心地よく生活できるように心がけましょう。
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