ペットと信頼関係を築くためには?

皆さんはペットが言うことを聞かず、頭を悩ませた経験はありますか?愛犬をしつける上で、一番重要なのは、信頼関係です。信頼関係が築けていないと、飼い主の言葉や指示に従わず、問題行動につながってしまいます。一方、犬のようなしつけをしない猫は家族をどのように思っているのでしょうか?

今回は信頼関係を築き、ペットとよりよい社会生活を送るためのポイントをご紹介いたします。


犬は家族のことをどう思っている?

犬はもともと群れをつくって生活している動物でした。家庭で飼われている犬は家族を群れの一員と思っています。群れで生き残るための本能や知恵により、強い個体が力を持つという「主従関係」の構図が犬にはあります。しかし犬の気持ちを理解するには、主従関係よりも信頼関係が築けているかどうかが、重要な要素になります。犬は言葉を話せませんが、ボディーランゲージで喜怒哀楽の気持ちを伝えてくれています。このボディーランゲージを読み取ることで、愛犬と意思疎通でき、信頼関係を築くことにつながります。信頼関係が築けていないと、飼い主の言葉飼い主の指示に従わなかったり、問題行動につながってしまうため、主導権を飼い主さんがにぎる必要があります。

そこで、飼い主さんが主導権を握り、信頼関係を築くためのポイントをいくつか紹介します。


1、犬より先に行動する

散歩に行く時に玄関から出る際、飼い主さんより先に犬が出ていませんか?何気ない行動ですが、犬にとっては自分がリーダーだと認識してしまう行動です。リーダーである飼い主さんが先に出る事によって犬は「この人がリーダーなんだ」と認識します。


2、お腹の上に犬を乗せない、マウンティングされないようにする

寝ている時に側に寄ってきた犬をお腹の上に乗せたり、足にしがみ付いて来た時に好きなようさせていませんか?これは犬が「私の方が立場が上ですよ」と言っている行動です。つまり飼い主さんが犬に服従している行為になってしまうので、気をつけましょう。


3、食事中、犬にものをあげない

飼い主さんがご飯を食べていると、犬が欲しそうにじっと見てくる時がありませんか?「おすそわけ」とばかりについつい犬にあげたくなってしまいますが、犬はこの飼い主さんの「おすそわけ」を「貢ぎ物」と解釈してしまいます。犬の世界では、地位が上の犬から順に食事をします。そのため犬のご飯は飼い主さんが食事を終えてからあげましょう。


4、一貫性をもって接する

飼い主の帰宅を玄関で出迎えてくれた愛犬への態度を気分や疲れ具合で変えていませんか?日によって態度を変える人は犬から信頼されません。犬は気分次第で態度を変えることもなく、体調が悪い時も飼い主の帰宅を喜んでくれ、どんな時も人を温かく出迎えてくれます。信頼関係を築くためにも、犬への態度に一貫性を持つことを意識してみましょう。


猫は家族のことをどう思っている?

猫は犬と違い、群れでは生活をしません。そのためリーダーに服従する習慣がないので飼い主さんが猫のリーダーの代わりになる事は出来ません。

猫は食べ物をくれたり、世話を焼いてくれる飼い主さんを自分の母親だと思って全面的に信頼しています。中にはネズミや鳥を捕まえてくる子もいますが、猫にとってこの行動は贈り物や食事や世話に対する感謝の気持ちではなく、自分が親猫で、人のことを子猫だと思っているのです。母猫が巣にいる子猫の食事として獲物を持ち帰る習性が要因だと考えられます。また、母猫は子猫に獲物に「とどめをさす」方法を教えるため、生きたままの獲物を持ち帰ることがあります。少し迷惑かもしれませんが、この行動は猫にとっては母性本能だと言えます。

ちなみに犬が獲物を獲って飼い主さんに見せるのはアピールしていると言えます。一度褒めると「いいこと」だと思い、更に捕まえようとします。前回褒めたことを次に逆に叱ると何故怒られているか分からなくるので、して良いことと悪いことは、必ずいつでも一定のルールで行なうようにしましょう。


おわりに

飼い主さんが常にリーダーであると犬は安心して群れの中で生活ができ、猫は飼い主さんを自分の母親だと思って全面的に信頼しています。犬や猫どちらも安心して過ごせる空間を作ることが大切です。毎日のスキンシップや褒めることをして、主導権を持ち、可愛いペットと素敵な信頼関係を築いていきましょう。