ペットが食べてはいけないもの

私たちが生活している中で、犬や猫が誤って食べてしまい中毒症状が起きてしまう食材や植物はたくさんあります。

今回は、犬や猫が食べてはいけない代表的なもののご紹介と、症状など詳しくご説明します。ご紹介するものはどれも身近にあるものばかりなので、犬や猫が届く範囲に置かないように気をつけましょう。


ネギ類

ネギ類は食べてはいけない、という認識は皆さまお持ちだと思います。

ネギ類(長ネギ、玉ねぎなど)には犬や猫の赤血球を壊す成分が含まれています。食べてしまうと、貧血や血尿などの症状がみられ、最悪の場合は死に至る可能性もあります。また、お腹に痛みを生じたり、嘔吐・下痢などの消化器症状が認められることもあります。

加熱したネギ類も危険です。この赤血球を壊す成分は火に強く、加熱しても破壊されないのです。

ネギ類が入っていたお味噌汁などの汁物も、決して与えないように気を付けてください。


チョコレート類

カカオが含まれる量が多ければ多いほど中毒が起こる可能性が高く、嘔吐や下痢などの症状から重度なものになると心不全やてんかんなどの症状を引き起こすことがあります。

チョコレートは香りが強いため、バッグの中に隠されたものでも見つけ出して食べてしまった、ということがあります。来院される方の多くは、こういった不注意によるものがほとんどです。万が一口にしてしまっても、1~3時間以内であれば病院での処置や胃の中を洗浄することが可能です。


キシリトール類

実はこの製品も犬や猫にとっては危険なものです。キシリトール(ガムなど)を口にすると低血糖に陥り、量が多いと肝不全を引き起こす可能性があります。

肝不全は体重5kgの犬でもガムを2粒程度食べてしまうと発症してしまします。


ブドウ/レーズン類

果物は気軽に与えてしまいがちですが、ブドウやレーズン類は少量でもペットにとっては中毒の原因になります。特に猫では注意が必要です。場合によっては急性腎障害を引き起こす恐れがあります。食べてしまってから1日以内に嘔吐・下痢などの消化器症状や食欲不振を生じることがありますが、こちらも個体差があるため十分注意しましょう。


生の肉類/魚介類

ライオンや野良猫、狼のイメージで肉類や魚介類を生の状態で食べている様子は想像できますが、嘔吐や下痢などの消化器症状があらわれ体調を崩してしまいます。

火を通さないことにより、肉や魚に寄生していた寄生虫に感染してしまう可能性があります。この場合、下痢や嘔吐などの消化器症状や食欲不振になることもあります。食べすぎてしまうとビタミンが破壊され、お腹に炎症・痛みが生じ、症状が重くなると食欲も失われてしまいます。

もちろん肉類・魚介類はタンパク質やアミノ酸、カルシウムなど犬や猫が健康を維持するために必要なものが含まれております。普段のフードのトッピングやおやつとしても良いかもしれませんが、与えるときには以下の注意事項を意識しましょう。

・必ず加熱をすること

・魚は骨を取ること

・味付けをしないこと

・少量におさえること

以上に気をつけましょう。


解熱鎮痛剤

市販でもよく見かける解熱鎮痛剤は、人間と違って犬や猫にとって1粒でも中毒を起こす可能性のあるものです。イブプロフェンは解熱鎮痛剤に多くふくまれている成分ですが、犬にとっては口にしてしまうと中毒症状を起こし、危険な状態になる場合があります。

解熱鎮痛剤の中でもアスピリン主剤の解熱鎮痛剤(バファリンなど)は要注意です。

小型の犬や猫にとっては1粒だけでも危険な状態に陥り嘔吐や下痢などの消化器症状のほか、ネギと同様に血液にも影響を及ぼす危険があります。胃潰瘍、血小板機能の抑制による下血や急性腎障害を引き起こす場合もあります。


食べ物以外

犬や猫は、身の回りにある小さなものを口にしてしまうこともあります。特に遊んでいる拍子に思わず飲み込んでしまったということも少なくありません。

小さいものであれば便と一緒に排泄されますが、鋭利なものや布製のもの、シリカゲルなどの乾燥材、電池などは吐かせる必要があります。

誤飲・誤食を気付かずに放置していると胃腸を傷つけたり、腸管に詰まってしまう場合があるからです。その結果、食欲不振や血便、嘔吐・下痢などの症状があらわれます。


まとめ

私たちが普段食べているものも、犬や猫にとっては中毒の原因になったり体調を崩す原因になる食べ物がたくさんあります。

今回ご紹介したものはその代表例です。症状があらわれるのは個体差がありますが、食べてしまったことが発覚した時点で直ぐに病院に行くようにしましょう。