ウンチから見る健康状態

硬いウンチ、やわらかいウンチ、いつもより臭いウンチ、血混じったり、粘液が混ざったり、黒っぽかったりetc…

ウンチには「健康か、そうでないか」を判断するのに重要な情報がたくさんつまっています。

そんな、健康のバロメーターであるウンチとしっかり向き合い、ウンチで健康状態がわかるようになりましょう。


正常なウンチとは

  1. 形は細長くコロンとしていて、いくつかにまとまっています。
  2. 見た目は適当な水分を含んでいて、ある程度ツヤがあるのが理想的です。
  3. 色は濃い目の黄土色が基本ですが、食べているフードによって多少異なります。
  4. つまんでも崩れないかたさで、すぐに拾い上げられる程度が理想的です。
  5. ウンチ以外のもの(未消化の食べ物や異物など)は、まったく混ざっていません。


「いつものウンチと違う!」それぞれの考えられる原因

『いつもより、くさい!』

いつもと違うものを食べたり、食べ過ぎたり、消化不良を起こして未消化の食べ物が混ざっていると、ウンチが臭くなることがあります。穀物や油分が多いものを食べた時も臭くなります。


『いつもより、やわらかい!』

腸の中に細菌やウイルスが異常に増えているか、感染症や中毒を起こしている可能性があります。水分を取り過ぎた場合、腐ったものを食べた場合、冷たいものや脂肪分の多いものを食べすぎた場合、そして今まで食べたことがないものや新しいフードにいきなり変えることでアレルギー性の腸炎を起こしている場合もあります。

また、お留守番によるストレスなど精神的なことからウンチがやわらかくなることもあるため、原因は無数にあります。ウンチがやわらかい状態が続くとその後は下痢になってしまうことが多いため、早めに原因を知って対処する必要があります。


『いつもより、かたい!』

食餌の量が少なかったり、たくさんお肉類を食べていたり、カルシウムを多く摂っている場合などはかたくなります。

また、その子の消化機能に合わないフードを食べている場合や便秘(※1)の時もかたく、ウンチの量は少なくなります。

※1 犬の場合、便秘はあまり起きません。しかしもし便秘であれば、その原因は食餌以外にも大腸や肛門の病気だったり、去勢手術をしていない男の子の場合は前立腺が大きくなっていたりして、痛くてウンチが出せず我慢をしているのかもしれません。

また、猫の場合は便秘が長く続くとウンチが大腸にたまってきて「糞詰まり状態」になり、結腸そのものが大きくなってしまう「巨大結腸症」という病気になることがあります。ウンチがかたくていつも「便秘かな?」と思うような仕草を見せている時は、病気のサインである可能性もあるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。


『ウンチの色がいつもと違う!』

黄色または緑がかった色のウンチは、小腸で十分な消化吸収が行われておらず、急速な通過が起こっているためだと考えられます。また、黒いウンチは小腸内で出血が起こっていることを意味しています。

ペースト状でうすい色の場合は、正常なウンチの色をつける胆汁が不足している証です。肝臓が原因かもしれません。

白っぽい、または灰色のウンチは膵臓の機能が低下しているときやカルシウムなどのサプリメントを多く摂ったときに出ることがあります。

ウンチの色は食べた物によっても変わるため、食べたものを確認しましょう。


『ウンチに血が混じっている!』

消化器系のどこかで出血が起きています。鮮やかな赤い色の血が混じっている場合は、ウンチが出る直前、いわゆる大腸からの出血です。

また黒っぽい色の場合は、ウンチとなって出るまでに時間がかかっている、いわゆる胃や小腸で出血が起こっていることを知らせてくれています。血液と混ざりながらウンチが作られていくため、全体的に黒いタール状のウンチが出ます。そのまま出血の状態が続くとさらに状態が悪くなり貧血も進行するため、早めに原因を知りましょう。


『ウンチに膜がかかっている!』

やわらかいウンチが続くと、そのまま腸炎が起こります。ウンチにかかっている膜は、腸の粘膜のようなものです。ウンチがやわらかいと、普段よりも腸が働きすぎしまうため、腸粘膜が剥がれてしまった状態になります。また、ガムなどをたくさん食べたときも膜のかかったウンチをすることがあります。


『ウンチに何かが混じっている!』

何か異物を食べてしまったとき、それが消化できないものの場合はウンチに混じって出てきます。また、お腹の中に寄生虫がいる場合は白いツブツブしたものや白くて細長い寄生虫がウンチと一緒に出ます。


まとめ

ウンチを良い状態に保つためには

ウンチは健康のバロメーターです。体調が良ければいいウンチが、体調が悪ければ悪いウンチが排泄され、それは普段食べている食べ物に大きく左右されます。

犬や猫はもともと穀物(炭水化物)の消化があまり得意ではないことから、それらを多く食べている子はウンチがゆるめで、においもかなり臭い傾向にあるようです。また、いつも与えているドッグフードやキャットフードがその子の消化能力に合っていない場合も、「悪いウンチ」になってしまいます。このようにそれぞれの体質や腸の消化能力により「良いウンチ」を排泄するためには個体差があるため、その子に一番合った食餌を選びたいものです。

ウンチはその日のペットの健康状態や、毎日食べさせているフードがちゃんと合っているかどうかまで、いろいろなことを教えてくれます。そして当たり前のマナーではありますが、散歩の時にウンチを持ち帰ってその状態をチェックすれば、ちょっとした体調の変化も見逃さずに済むのです。

ペットの健康のために、まずは飼い主さんがウンチとしっかり向き合ってみましょう!