愛犬の涙やけで悩んでいる飼い主さんは多く、一度、眼の周りの毛が変色してしまうときれいにするのは難しいものです。
今回は、涙やけの原因、対策、ケアの仕方について解説します。
涙やけとは?
涙やけとは、涙が過剰に出てしまうため、その成分によって眼の周りの毛が赤茶色に変色してしまっていることをいいます。飼い主さんが気づいた時には、眼の周りが涙によって濡れていることが多いようです。
白毛や毛色が薄い犬や眼が大きい犬、チワワのように鼻が短い犬などに涙やけはよく見られます。コットンなどで拭いても、変色してしまったものはなかなか取れません。
涙やけの原因
眼が大きな犬は、通常よりも眼が乾燥しやすい傾向にあります。そのため、正常より多くの涙が出てしまい、溢れた涙が毛について変色してしまいます。
特に、鼻が短い犬は、鼻涙管(涙が眼から鼻・口へと降りるための管)の通過障害が起こりやすく、涙が正常に流れず溢れてしまうため、涙やけになります。
また、毛が長い犬に多い眼瞼内反症(がんけんないはんしょう・逆さまつげ)になっていたり、眼が何かしらの原因で刺激を受けている状態になると、通常より涙が出るので涙やけになる場合があります。逆さまつげなどに気づいた時は、すぐに動物病院で毛を抜いてもらうことをお勧めします。
そしてもう一つ、フードの成分(たんぱく質・添加物・合成保存料)が犬に合わず、栄養バランスが不良になると涙やけになるともいわれています。
涙やけの対策
・涙が出やすい子は、市販の涙やけローションか5%程度のホウ酸水をコットンにつけて、変色した毛をこまめに拭いて清潔に保つ。
・眼が乾燥しないように、部屋の温度管理をきちん行う。
・ドッグフードを低アレルゲンのものに変えるなど、その子に合った栄養バランスのフードを与える(手作りフードであれば肉食を主体にしてみる)。
涙やけケアの仕方
涙やけの対策には「眼の周りを清潔」にすることが大切です。ここでは清潔に保つための方法をご紹介します。
<準備するもの>
・コットン(ガーゼでも可)
※繊維が荒いものは、眼が傷つく可能性があるので避けましょう。
・5%程度のホウ酸水(ホウ酸は皮膚・毛に優しい弱酸性)、または市販の涙やけローション
<ケアの仕方>
1. まず頭を撫でてあげるなどして、リラックスさせます。
2. 犬が動かないよう首元をやさしく固定し、コットンにホウ酸水、またはローションをつけてやさしく拭き取ります。
※嫌がる場合は無理にせず、眼の周りをさわるのに慣らすことから始めましょう。
3. その後、濡れていないコットンで同じようにやさしくふき取ります。
4. 目ヤニもある場合は、綿棒やコットンで取り除きます。
5. 終わったらよく褒めてあげましょう。褒めながらごほうびのおやつをあげるのも効果的です。
おわりに
対策の1つに挙げた、愛犬に合うフード探しはとても大変で、簡単に涙やけが解決するものではありません。また、病院から処方されたフードを食べている子も多いと思います。
常に眼の周りを清潔に保つことが大切になりますので、愛犬とコミュニケーションをとりながら、こまめにケアをしてあげましょう。
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