最近はマンションなどペット可の集合住宅がずいぶん増えました。
ペットと一緒に暮らすことのできる家が増えたことは非常に喜ばしいですが、それと同時に集合住宅のペットならではのトラブルもいくつか発生しているようです。
ペット可の集合住宅で問題になるのは飼い主さんのマナーです。多くの人が住む敷地内で他の人のことを考えないでペットを飼育すれば、さまざまな問題が生じてしまいます。
今回は、集合住宅でペットを飼うときの注意事項についてお話をしていきます。
これから飼おうとしている方は、参考にしてみてください。
【動物が嫌いな人のことを考える】
ペット可のマンションであっても住んでいる人の全員が動物が好きなわけではありません。
小型犬を飼っているけど大型犬が苦手という人や、猫は好きだけど犬は怖い、と思っている人もいるかもしれません。犬を散歩などで外に連れ出すときには、常にそのような人のことを忘れないようにしましょう。外廊下に出るときには誰かいないかを確認し、犬のリードはなるべく短く持ち、犬から先に勢いよく飛び出さないようにしましょう。敷地内を歩くときも飼い主さんについて歩くようにしつけをきちんとしておきましょう。
また、エレベーターに乗るときは同乗する人に一言、「犬と一緒でもよろしいですか?」と言うようにするのが相手に対するマナーです。
【抜け毛に気をつける】
季節の変わり目にはペットの毛がたくさん抜けます。ペットの皮膚の健康のためには、生えかわる毛をブラッシングで取り除くことが大切ですが、抜け毛の対処には注意が必要です。
家の中で毛が舞うのを嫌がってベランダでブラッシングをされる方も多くいらっしゃるようですが、ベランダから飛んだ毛はどこにいくのでしょうか? 風向きによってはご近所の洗濯物や干してある布団に付いてしまうかもしれません。身に覚えのない毛というものはただでさえ不快に感じるものですし、もしそこのご家庭に、ペットの毛アレルギーの方がいたら、大変なことになってしまいます。ベランダや共有場所ではブラッシングはしないようにしましょう。
また、抜け毛の季節にお風呂場でシャンプーをして、何の処置もせずに流すと、大量の抜け毛が配水管に流れることになり、詰まりの原因となることがあります。
抜け毛にはくれぐれも気をつけて、ほかの人の迷惑にならないようにしましょう。
【トイレに気をつける】
集合住宅におけるペットのトラブルでもっとも多いのが、ペットの臭いに関するトラブルです。ペットで臭いが出るものは排泄物です。室内であってもペットシーツや猫のトイレ用の砂はこまめに交換し、汚れたものはビニール袋に密閉してためないようにすぐに捨てましょう。消臭剤や消毒剤なども有効に利用するとさらによいでしょう。
犬を散歩に連れて行き、敷地内に粗相してしまった場合には、なるべく早く始末をして、臭いが残らないようによく水で流すか拭き取っておきましょう。
【基本的なしつけをしておく】
周りに大勢の人が住んでいる場所では基本的なしつけができていなければ、ご近所のトラブルに発展してしまう可能性が高くなります。
たとえば犬の場合、無駄吠えは近所の人にとても迷惑になります。無駄吠えをしないしつけは叱ってしつけるのではなく、犬を無駄吠えしてしまう状態にしないことが大切です。ストレスを避けた生活をさせる、十分な運動をさせる、窓から外を歩く人を見せないなど、各自で工夫をしましょう。
また、犬の飛びつきをさせないのもしつけの一つです。集合住宅の共有廊下などはとても狭く、犬が飛びついてきても人は逃げられないことが多くあります。犬自身は喜んでいて悪気がなくても、犬が苦手な人にとっては襲われていると感じてしまいます。
そのほかにも、マテや、拾い食いをしない、人を威嚇しないなども教えておかなければならない大切なしつけです。
【挨拶をする】
集合住宅はまさにたくさんの家族が集まって暮らしている場所ですが、そういった場所ほどご近所付き合いがなくなったといわれています。もし挨拶もしたことのない隣の家から犬のうるさい鳴き声が聞こえてきたら、誰でも不快な思いになりますよね。もしあらかじめ、「普段から挨拶をかわす、お隣の可愛いポチくん」とわかっている鳴き声だったら、その気持ちは違ったものになるのではないでしょうか。
たくさんのご家庭が隣り合う集合住宅では、ご近所でトラブルになる前に、まず自分から挨拶をして、普段からコミュニケーションをとるように心がけましょう。
おわりに
多くの集合住宅ではペットを飼うときのルールがそれぞれの施設で定められています。ペットを飼っている家族もそうでない家族も、お互いに気持ちよく暮らすためにも、お話しした注意事項に気をつけていきましょう。
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